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読書感想

火天の城  / 山本 兼一

前代身聞の城。安土城をつくった男達。

あらすじ:  野望に燃える信長の本拠・安土城築城を託された天下一の棟梁父子が挑んだ前代未聞のプロジェクトの全貌。第11回松本清張賞受賞作。

読書感想:  織田信長に安土城の築城を託された天下一の城大工の総棟梁、岡部とその子を中心に物語が進んでいきます。主人公は武将でも侍でも忍者でもなく、城大工。歴史もので大工さんが主人公はめずらしいですが、この本を読むと想像を遥かに超える程、安土城の築城は大プロジェクトで本当に多くの人間が関わることで築城されたのがよくわかります。城を支える通し柱の運搬では、命と引き換えに木材を届ける担当者や、巨石を運搬でも多くの人が命を落とします。さらに疫病で奥様が亡くなったりと「何もそこまでして建てなくても...」とつい言いたくなるほど多くの苦難を乗り越え、大工達は城を建てていく。そしてついに多くの犠牲の上にそびえる建つ安土城。城大工たちの気概に脱帽です。合戦等のど派手なシーンはありませんが、最後まで楽しく読めました。

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火天の城
文藝春秋 2004-06
評価

by G-Tools , 2010/02/19

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